1/100 グフ "BLACK HAWK" 
1/100MGグフカスタム 使用

映画「ブラックホークダウン」にヒントを得て制作。

アフリカ東端部ソマリア市街地に投入された「ブラックホーク部隊」の1機。
市街地戦に於いて威力を発揮すべくMS-07Bを改修したものである。



ランバラルグフでもなくノリスグフでもなく量産機的なグフというものはどういうものかというコンセプトで制作。

特徴的なグフの武器でもあるヒートロッドは一般パイロットからしてみれば扱いにくく又、特異すぎる故にこの機体ではオミットさせました。

グフカスタムのガトリングシールドと言うものは初見ではかなり違和感を感じたもので、どうして敵からの攻撃を防ぐ為のシールドに 爆発物(弾薬庫)が取り付けられているのかと私的には納得いかないものでした。
(これはギャンのミサイルシールドにも言えることですね)
なので、「ガトリングシールド」ではなく「ガトリングガン」として制作。

ちなみに「ガトリング砲」と「バルカン砲」は構造的には同一のものです。
発明者が違うだけで商標名みたいなものだそうです。


グフカスタムの胸左右部は凹型であるが(F2ザクも同タイプデザイン。)これでは打撃による攻撃に対して装甲強度が不十分になるような気がしたので通常のMS-07Bグフの様に凸型のアーチ形状とした。

ガトリングガンの回転砲身根元にある四角い装甲のようなものは打ち出した際に欠けた弾の金属片が手に当たって怪我をしないために防ぐ為とのことです。

もっともグフは生身の人間でなくロボットなので怪我はしないでしょうが…。

この作品ではその破片接触傷を付けてみたのですが少しオーバー目でしたね。

ガトリングガンと機体色とでは質感を分けてみました。
よくあるガトリング砲身の焼け表現というものを私もやってみたく思い、手近にあった金属の溶接物の「焼け」を参考にして塗装しました。
まあ大抵の実在の銃器は黒塗りなので「焼け」が見えているものって無いんですがね。

ここで、砲身の途中で焼け表現を2箇所行っている作例を良く見受けられますが、実際には弾を発射して銃口部分が発火し「焼け」が付く訳で砲身の途中で「焼け」が付くのは不自然と考えます。
多分、車のタコ足(エキゾーストマニホールド)の焼け具合を誤解釈してるのでしょうね。
車のタコ足は真っ直ぐでなくカーブを描いた形状であるため高温の排気熱がエンジンから飛び出した際、そのカーブに差し掛かった際、抵抗を受ける為その部分が「焼け」を起こしたりします。
ガトリング砲の場合、直線的に弾が移動していく為、砲身途中でまだらに「焼け」が起こるのなんて物理的におかしいと考えます。

夜間作戦用として左胸にサーチライトを設置。Hアイズや真鍮線等を使い作成。
全体的にミリタリーテーストを出す為にリベットなどのディテールアップパーツの貼り付け、ピンバイスでの開口を各所に行っております。


アフリカ戦線ということもありバックパックは放熱性の良さそうな感じにしてみました。

頭部アンテナはプラ板で新造。クリアプラ板で認識灯のようなものもつくってみました。

マーキングは普通のデカールだと淵と段差が目立つのを嫌い、ドライデカールと塗装によるもののみとしました。
右腕の白いラインはマスキングして塗装したものです。その際、塗装の剥がれも表現しています。






この作品はQ.Bさんの「NGK」に投稿しています。