■ 全体作業

グフR35をノーマルグフに改造するにあたって大まかな作業として、
形状が違う下腿をHGUCグフカスタムのものをベースに改造換装と
腰スカートアーマーの形状修正 。
自分好みのプロポーションになる様、調整。
カッティングプロッタ切り出しによるプラバンディテールの追加。


 

スジボリは0.125mmのBMCタガネで。凹モールドを0.2mmで掘り込み、タミヤエナメルのクロームシルバーで着色。(小さすぎたことと写真での発色上の都合でメタリック感が分かりにくいですが)

ドダイYSの改造点として。グフが大きくハの字に足を開いて立てる様、斜度付垂直尾翼の取り付け位置を上面から側面に変更することでマウントスペースを広げました。

   


■ 頭部
前頭部を横方向に一旦カットし、角度を変えプラ材をクサビ打ちすることでモノアイスリットを狭め、かなりの凶悪顔にしました。
アンテナブレードはプラ材を追加し形状変更と延長を行いました。

モノアイは、Hアイズ・ピンクにラピーテープを裏側に貼り付けています。
動力パイプは、金型成形の都合上、スリットが全て上下縦方向に揃ってしまっています。一旦、パテで埋め、違和感ないようにスリットを彫り直しています。

■ 胸部・腰部
ボディ側の肩を後方に向かって盛上げています。
これは私好みのS字立ちで胸をグッと張るポーズの際、背中側が下がってしまうので、あえてこのような見た目の為だけの工作をしています。
前方部分の角やその周りのC面が丸みを帯びてるのが好みではないのでエッジを立てました。
肩を盛り上げることで より、首が埋もれてる感じが出ました。

ウエスト横のの一段下がった凹部分を完全にカットし、 この空間にステンレスピンをチラ見せする感じに取り付け、胴の可動用のダンパー風にしました。


■ ランドセル
バックパックの上側に冷却ダクト風のモールドが有るのですが、凹処理されているだけなので開口してエッチングのメッシュを張りました。更にバックパック全体や首付け根後方、ボディ側面にもディテールを追加しています。
バーニアはコトブキヤなどの平タイプを組み合わせ、中心ノズルにナニワネジのハトメを入れています。


■ ショルダーアーマー
目立たない部分ですが、
ショルダーアーマー裏にもフレーム状ディテールをカッティングプロッタで切り出した0.14mm厚プラバンで追加しました。

ショルダーアーマー上のスパイクの先端を尖らせています。
円錐スパイクは少し先端を一旦削りプラ棒を接着後、削り込んでいます。
弧状のスパイクは、曲線なのでプラ棒を追加せず、そのまま削り込んで尖らせました。

今までのHGUCキットではパーツ接続にポリ製部品が使われていたのですがR35グフのキットでは数か所、プラ製に置き換わっています。
このショルダーアーマー接続部もプラ製なので、塗装や改造が容易になりました。
この部分もプロッタカットしたプラバンを貼り付けディテールアップしています。
また、ボディと肩パーツ接続部の関節もプラ棒でディテールアップしています。

■ マニピュレータ
HGUCマニピュレータの握り拳造形は過去より随分良くなったのですが、
金型の抜きの関係で親指の造形が不自然です。
エポパテを盛って親指の造形を修正しました。
また、各指関節の境目をタガネでクッキリと彫り込んでやると墨入れをし易くなり且つ、 塗装後の見た目がクッキリとします。

ランバ・ラル用の07B型グフ左手機関砲は、プラ棒等を使いスクラッチしました。ちなみに可動はしませんが指に表情付をしています。
 
■ 動力パイプ
頭部動力パイプは、金型成形の都合上、スリットが全て上下縦方向に揃ってしまっています。一旦、パテで埋め、違和感ないようにスリットを彫り直しています。

ランドセル位置を上にあげた為、一体成型のキット腰部パイプの切れ目が広がり過ぎてかっこ悪くなるため、ここでは真鍮線とスプリングを基軸にコトブキヤのモビルパイプで作成し直しました。

■ 腰スカートアーマー
R35のフロントスカートは長いのでカットして短く加工します。
それでも本来のグフのデザインより長い目ですがバランスを考えてこれぐらいに。

太ももを太くしたのでそれに連れて、サイドスカートが外側に押し広げられてしまいます。 その際、フロントスカートと股間の間に大きな隙間が出来るのでこれを塞ぐ為にアーマーの淵にプラ棒を足しました。 バランス的にフロントではなく、サイドスカート側にプラを足して隙間を無くしています。


リアスカートもR35では、長くなっていますので短くしてやります。


またS字ポーズをかっこよくする為に足の干渉や体のラインを考えて、リアスカートの角度を上げました。 そのリアスカートのラインに合わせるためにサイドスカートの後端部を一旦カットし、角度を変更して再接着します。 当然、差分が出るのでプラ棒などで補います。

■ 脚部
力感を出したいので太もものパーツを分割し、2.5mm幅プラ棒で横・奥行き方向に幅増ししています。

下腿とソールは、HGUCグフカスタムから。 下腿上部の淵のデザインがグフとグフカスタムとでは少し違うので、 グフR35のものから切り取り合成。

側面のサブスラスターノズル、グフカスのキットではフィン状のもので完全に閉じられた造形となってますが
これを開口しプラバンで新たに制作した三層構造のフィンを取り付け、そのユニット上部も開口しエッチングメッシュを張込みエンジン吸気口としました。

足の甲の上部を少しカットし、ナニワネジ製ステンピンと真鍮ハトメを組み合わせて作成したショックアブソーバーが覗くようにしています。
足裏の丸モールド部分にナニワネジ製精密平ネジを仕込み、バーニア部をくり抜きダイソーの6mmφネオジムを組み込んでドダイYSとの磁力接続をします。
バーニア部の径とダイソーネオジムのサイズがあまりにも綺麗に合ってて綺麗なのでノズル穴を設けずあえて金属地のままにします。

細かく説明できませんが私は立ちポーズに拘るので微妙な関節調整を行っています。


   


■ 武装
ジャブロー戦では左手が通常のマニピュレータでジャイアントバズを装備したグフが登場します。HGUCドムのジャイアントバズを使いましたが担がせるポーズをとらせる為の苦肉の策とも思えるキット上でのグリップ軸回転が個人的に好みではないのでグリップは固定し(06Rザクバズーカー用グリップ使用)、砲身を16mm程プラパイプで延長しています。

グフR35ではハンド型ガトリング砲ですが、これをグフカスタムの様な3連装ガトリングに改造してみました。腕への接続は大きめの四角柱だったのですが、武装無しの状態での腕の開口部が大きすぎてみっともないので、
3mmφの円柱ダボ接続に変更しました。 これにより、3連ガトリングだけでなく、シールドも直接、腕に取り付けることができるようになりました。センサースコープは元キットの親指にあたるパーツを改造したので可動させることもできます。

ヒートサーベルをマニピュレータに持たせる際、指パーツを外すのではなく、サーベルのツバと柄を取り外し可能にし、ネオジムで手に持たせる仕様に変更しています。キットで気になった点として、ヒートサーベルを手に持たせた際、
サーベルのツバとマニピュレータとの間に隙間ができるので 見た目が不安定な感じでかっこ悪い。 なので、ツバにぴったりとフィットさせるようマウント位置を調整しています。

シールド裏の空間が気になるので、カッティングプロッタで制作したパーツを詰め込んでみました。サーベルはネオジムでシールド裏にマウント出来ます。


 
■ ドダイYS
グフとの連携用にオマケ的に作ったので余り精度よく仕上げていません。
グフをドダイに立たせる際、大きく足を開いたポージングをさせたい為、
斜度付垂直尾翼の取り付け位置を上面から側面に変更することで( この時、垂直尾翼パーツを左右入れ替えて組むと違和感無くフィットします。また、少しプラバン等で隙間を埋めています。)足元のスペース確保しました。

グフの足裏に埋め込んだネオジム(ダイソー6mm)、ドダイ側に更に大きなネオジムにより、接続可能。
また、展示ベースのフレーム先端にもネオジムを仕込み、これとドダイも磁力接続可能です。

搭乗パイロットを ウェーブ製1/144を使用し、2体作成。。
スーツのモールドはキットのままですが、色塗り分けでジオン兵っぽくしています。
窓は開口し、透明プラバンを貼り付けています。



   


■ 塗装 & マーキング


 
   

    胴体ブルー: (C)65 インディブルー 80% + (C)67 パープル 10% + (C)GX2 ウイノーブラック 10%  +  

    腕・脚部ブルー: (C)65 インディブルー 80% + (C)67 パープル 10% + (C)GX1 クールホワイト 10%
   

    胸・ソール: (C)UG15 ファントムグレー 100%
   

    関節: (C)UG09 MSグレージオン系 100%
   

    ジャイアントバズ: (C)72 ミディアムブルー 60% + (C)13 ニュートラルグレー 30% + (C)GX3 ハーマンレッド 10%
   

    三連ガトリング: (C)40 ジャーマングレー 100%
   

    ヒートサーベル刃: (C)172 蛍光イエロー 淵に(C)173 蛍光オレンジ
   

    バーニア: (G)123 スターブライトジュラルミン 100%
   

    ドダイYS本体: (C)GX3 ハーマンレッド 90% + (C)GX2 ウイノーブラック 10%
   

    墨入れ (エナメル): パネルライン (T)XF-1 フラットブラック、(T)XF-63 ジャーマングレー / 凹モールド (T) X-11
   

    トップコート: (G)Ex-04 フラットクリアー
   

    (C)=クレオスMrカラー (G)=ガイアカラー (T)=タミヤカラー (F)=フィニッシャーズ
   


ヒートサーベルは、キットでは凄くクリアで美しいオレンジなのですがビーム刃では無く実体剣なので蛍光色で不透明として塗っています。
また、ブラックライトを照射することで発光します。




 
各所のコーションにはガイアNCデカール1/144シルバーやガンダムデカールを使用。左ショルダーアーマーにランバ・ラル専用エンブレムを。
   


■ 展示用ベース

 タミヤのディスプレイベース・スモールを使用。
カッティングプロッタでゴールド・ヘアラインのカッティングシートを切り出し、機体名の文字を貼り付けています。

 
ドダイYSを飛行形態でディスプレイする為の支柱にはネオジム磁石が接続されており、展示する際、安定します。