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■ 1/100 RX-78-7 ガンダム7号機 ■

■ 使用キット  : MG RX-78-2 ガンダムVer.ka


プレイステーション3用ゲームソフト「ガンダム戦記」に登場のガンダム7号機をMGガンダムVer.Kaベースにて製作。

オリジナルデザインは大河原 邦男氏によるもの。
PS3用のゲーム化にあたって、リファインデザインをカトキハジメ氏が担当。

大河原氏のデザインに比べ、リファイン版は同じくカトキ氏の”RX-78-2ガンダムVer.Ka”のデザインに近く、
MG RX-78-2ガンダムVer.Kaをベースにすれば製作も楽であろうかと推測し作業を開始。

とは言ったものの段取りの悪さ・不器用さも有り、結構手間取ってしまい、製作に4ヶ月を要しました。
 






■■ 工作 ■

私の独自の製作スタイルとも
言えるデジタルモデリング。
PC用3DCGソフトShadeやドローイングソフトであるイラストレータで設計した図をカッティングプロッタにてプラバンをカットし、パーツを製作する形。

コンピュータにてカットされるパーツは精度高く排出されるのですが、組み合わせるのはやはり人間の手によるもの。

コンピュータカットというものは有利な作業というより、ただ単に私が横着者、又はプラをカットするのを不得意としているからなのかも…。
たまたまコンピュータに精通していたから、こういうスタイルを取っているのもありますが…。
(要するにもともと人と同じことをしたくないって奴。その実、オーソドックスな模型製作におけるHOW TOを知らないからというのも有ります。)



■ 頭部 ■
MGガンダム O.Y.W.0079の頭部をベースに使用。
小顔化等の他、カトキ氏の画稿を参考に形状を微調整。

フェイス : RX-78-2で言う所のデュアルアイパーツ下の赤い部分、私的には上下に短い方が
好みなのでエポキシパテにて作成し直し。

頬 : 六角柱(?)のブロックはプロッタで切り出したプラバンを箱組み。ひさし下端との間が狭まる様にしています。

トサカ : プラバンにて新造。 内部カメラとしてHアイズ(裏面シルバーラピーテープ)、カメラシールドとしてクリアレッド塗装の透明プラバンで覆っています。
また後部カメラも同様の作業をしております。

サイドカメラ : プラバンによる箱組み。 トサカのカメラと同じく、
内部カメラとしてHアイズ(裏面シルバーラピーテープ)、カメラシールドとしてクリアレッド塗装の透明プラバンで覆っています。

うなじ : アゴ引きしたポーズでここに隙間が空くのが嫌いなので、後頭部下端の装甲を2重化しています。(ガンダムVer.Kaのヘッドパーツより切り出して付け足し)

■  胸部 ■
立ち姿が美しくなることを優先とした工作をしているので、胸・腹・腰のパーツがS字を描くように各々の角度を調整しています。

元キットは分厚過ぎるイメージなので引き締まった体型にする為、幅・奥行きをかなり絞っております。
特に腹部はキュッと締まるイメージで…

胸上端 : Ver.Kaガンダムではダクト風でしたが、7号機では これは・・・ 何を意味する部分なんでしょう?? キットパーツをベースに7号機用のデザインに変更しています。

エリ : MGガンダム O.Y.W.0079のパーツをベースに作成。

冷却ダクト : 7号機デザインにするべくキットパーツの端を一旦カットしてプラバンを貼り付けています。

サイドスラスター : 脇の部分に有るスラスターユニットをプラバンとエポパテにより新造。

コクピットハッチ : MGガンダム O.Y.W.0079のパーツや他のジャンクパーツの組み合わせにより作成。 搭乗口上のダクトはプラバンにて作成。

■  バックパック ■
本来なら7号機デザイン用にスクラッチすべきですが、横着して、ガンダムO.Y.W.0079のバックパックをベースにし、 プラバン、市販ディテールアップパーツの組み合わせにより形成しております。

バーニア : キットのものを使用。 3連×2列なので、足りない分は在庫分より転用。

■  腕 ■
ショルダーアーマー : MGガンダムVer.Kaのパーツをベースに作成。
アーマー裏はプラバンをプロッタで切り出したトラスフレームを2重構造として表現。
レジン複製にて、もう片側を作成。

上腕 : スラスター用の穴を作成。

下腕 : プラバンにて作成。シールドをマウントできる様、ポリキャップを入れています。
こちらもレジンにてもう片一方を複製。

手首 : キットパーツ使用。右手はライフルのグリップをフィットさせれる様、少し形状修正。

■  腰 ■
カトキ氏のデザイン全般的に言えるのが、腰周りがやや大きめ、Ver.Kaガンダムなんかは少々、オムツしているようにも見えなくも無い・・・(カトキファンの方々ゴメンナサイ)
引き締まった腰の方が私的には好みなので、ここもキュッと絞っています。
正面から見て、胸→腹→腰 と連続的な美しい曲線を描くラインになる様、徹底して詰め幅を計算しております。

股間 : 前後ともキットパーツをベースにプラバンによる造型。

腰アーマー : 表面は1枚プロッタ切り出しプラバンを貼り付けています。これによりアーマー下端に有る凹モールドの作成が楽に(掘り込む作業よりは)なります。

リアアーマーはキットのままだと固定ですが、左右独立して可動できるようにしています。

また各アーマー裏側にはプロッタ切り出しプラバンによる多重トラスフレームを付けています。
(フロント3重、サイド・リア2重構造)

ヘリウムコア  : 表面部プロッタ切り出しプラバンにより凹モールド再現

■  脚 ■
かなり足長になる様、延長しています。
写真の撮る角度(俯瞰・広角など)により短く見えるので、それを考慮した思いっきりの延長工作をしております。

接地性を高める為、各所を削ったり、股間のポリキャップ取り付け角度等を変えています。

膝・脛・脹脛 : 元キットとは、かなりデザインが違うので、どこをどうっていう説明は難しいので、7号機デザインになる様エポパテ、プラバンで作成しております。
これも、もう片一方は複製。

ソール : Ver.Kaガンダムだと爪先が反り返っているので、MGジム改のものをベースに作成。(これも横着ですね)

■  ライフル ■
イラストレータでデザイン後、プロッタにてプラバンをカット。エバーグリーンのプラ角棒を芯に積層してディテールを表現。
グリップと銃身の一部、スコープのみVer.Kaキットのライフルを使用。
他、コトブキヤ・WAVEのディテールアップパーツも使っています。
水平グリップは真鍮線で接続した部分を軸に、前後に可動します。
右手の保持力を高める為グリップに真鍮線を付け、手のひらに差し込む形式にしています。

■  ビームサーベル ■
バックパック取り付けの分はMGジムVer1.0のもの。 
バックパックに差し込んでいると差込部が塗装剥がれするので 別で手に持つ分はも用意。これは O.Y.W.0079を使用。(多分、ジャンク在庫の山の中にMGジム・ガンダムと同じビームサーベルが有ると思うのだが、探し出せなかった(汗))

■  シールド ■
キットのシールドをベースにしてプラバン、プラ棒等で7号機用のデザインに修正。
十字マーク部分は、
縦がMGハイザック、横にMGパーフェクトガンダムの十字マーク(小)とを組み合わせて製作。

■ ディテール ■
間接やバックパクに有るマルイチパーツ。 画稿では内部が塗り分けされているので、これもプロッタカットにより塗り分け部分を作成。
コンピュータで作成するついでなので 2重構造・2色塗りにしてみました。




■■ マーキング ■
キット付属のドライデカール、WAVEの水転写デカール、北海道在住モデグラライターのPoohさんが販売しているベルテクスコーションデカール(スジボリ堂さんで購入可。ボークス、ジョーシンキッズランドにて取り扱いも有り)

肩のマーキング、航空戦闘機で言うテールレター。 Ver.Kaブランドではおなじみのやつ。
私も流行(?)に乗ってみました(笑)
RX-78-2ガンダムでは、ホワイトベース艦載なのでWB(WHITE BASE)。
この7号機・・・。 漫画版やゲームムービーで見ると、どうやら、4号機・5号機と同じくサラブレッドに艦載されてるっぽい・・・。
なので、「TB」(Thorough-bred)としました。
機体コードも 4号機・5号機のように「G07]という表現で。

地球連邦軍の略語。
EFSF なのか EFF なのか・・・

ゲームホームページではEFF(地上軍)との表記なのですが、7号機に関しては1年戦争末期に宇宙で活躍した機体のようなのでEFSF(宇宙軍)表記でいいでしょう・・・。


ファントム・スイープ隊(ジオン残党狩り部隊)の部隊マーク。
イラストレータで作成してみましたが、台座用、ホームページ用としか使っておりません。
ゲームホームページを見ると7号機にはこのマークは貼られておらず、ジム系のみのようですので、デカールは作成してません。
と言うかMDプリンター持ってません(笑)
インクジェット用のデカールでも出力しようかと思いましたけど、ゲーム本編・コミック上でも貼られて無いなら無理して貼らなくていいや… と(笑)



■■ カラーリング ■
ガンダム・・・ 「白い悪魔」・・・ 
なのですが、本体色を真っ白ではなく少しグレーよりに振ってます。
トリコロールと言う派手なカラーリング。
これをキャラクターモデルとしての美しさを見せること、
また、兵器としてのリアリズム感も少し表現してみたかったので、こういう配色としました。
(ゲームの舞台はアフリカ戦線ということで、少し黄色味を入れたのですが、7号機の実際の活躍舞台は宇宙戦か!(爆))

 









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