■ 頭部
 トサカの形状が百式とは異なるので全面カメラ部を一旦切り離し、上位置に移設。後頭部にかけてプラ棒で形状修正。

前後メインカメラを透明プラバンとシルバーラピーテープの組み合わせで光を反射するように。
ゴーグル部にデュアルアイを追加。これも透明プラバンとラピーテープにて作成。
各カメラは蛍光塗料で塗装している為、ブラックライトを照射することで発光します。

フェイス部分下端を少し削り、取り付け位置・角度を微調整。

こめかみにある凹モールドのダクトはパテで埋め、その下に本来のガトリング発射口を作成。
エポキシパテにてガトリング周辺を造形し真鍮パイプにて銃口を表現。

余剰パーツのデルタガンダム用のアンテナ基部を使いアンテナは真鍮線と真鍮パイプを組み合わせて作成。

こめかみから後頭部にかけて有るラインは掘り込み、百式の様にひだ状にしています。
  

■ 胸部・腰部
肩位置の部分の形状が異なる為、プラ材とパテ延長し形状変更。バックパックからの動力パイプ接続部も作成。

三角の凹モールドを埋め、ドリルで丸形状に修正し、中央に0.4mmφ真鍮パイプで姿勢制御スラスターのノズルを表現。

胸部のC面を廃し、エッジを立てています。

コクピットハッチ部縦中心方向にエッジが有るのを緩やかに、また下端がV字型になっているのでパテとプラ材にて角形に修正。

脇部にプロッタカットしたディテールプラバンを貼り付け、透明プラバンとシルバーラピーテープで作成したモールドを蛍光レッドで塗装し、ブラックライトにて発光するようにしています。。



■ バックパック
HGUC百式のものをベースに作成
バーニアはHGUCジム改のものでノズルにICピンを使用。

バーニアエンジンは、Shadeという3DCGソフトでデザインしたものを3DプロッタのiModelaで切削したものをレジン複製し配置。
バックパックの一部を切り裂きエンジンが見え易いようにしています。

バインダーは下パーツ部をもう一つのHGUC百式パーツとプラ材を使い延長。



■ ショルダーアーマー
HGUC百式のものをベースに作成。

古いキットパーツなので整面をきっちりと。
キットでは腕ユニットに挟み込みする方法ですが塗装後組み立てを可能にする為、腕ユニットにショルダーアーマーを上から差し込む方法に変更。

サイドの台形のバーニア部はへこみ具合と形状が簡易的な物だったので一旦開口しプラバンで内部を作成噴射部をエバーグリーンのスリット入りプラバンで表現。

天面とボディ側面にプロッタカットしたプラバンディテールを貼り付け。

姿勢制御スラスター中央に0.5mm真鍮パイプでノズルを表現。

バーニア下のカバー型アーマーもキットでは、ショルダーアーマーにシャフトを挟み込まれる組み付け方だったものを変更。シャフトは廃し、塗装後、縦方向に差し込めるようにしました。表面にプロッタカットしたディテールを追加。裏面のパーツ取り付け基部にプラ材でメカディテールも作成し、ここにもプロッタカットしたプラバンでトラス構造を表現。

腕への取り付け位置は個人的な好みでやや上側で取り付けています。


■ 腕
百式の下腕には赤いマウントラッチ状のディテールが有るのですが、百万式では腕との一体形状で且つ四角の穴が空いています。また、形状の幅も広くなっていました。これらを修正する為に一旦、大きく開口し、開口部サイドをプラ棒で埋めラッチ部幅を狭めました。そこへHGUC百式のラッチパーツを加工し組み込んでいます。


丸モールド部も一旦開口し、WAVEのOボルトを埋め込んでいます。
                 
 
■ マニピュレータ
握り拳と銃持ち手は1/144 MSハンド03 (連邦系・Sサイズ)を使用。
金型の抜きの関係で親指付け根の形状が不自然なのでプラ角棒等で形状を自然な状態に修正 。
甲部分のパネルラインなどは埋めてシンプルに。

平手はキットのものの方が指の表現が良いのでキットのものを使いましたが甲の厚みが厚いので削り薄く。またMSハンド03のデザインに合わせる為に甲の途中で山折の角度を付けています 。



■ 腰部
各腰アーマー裏にプロッタでカットしたトラスフレームのプラバンを貼り付けています。

サイドアーマーに更に長細いアーマーが追加されていましたが、これも百式デザインでは不必要なので廃しています
しかしフロントアーマーとの隙間を埋めるデザイン部が無い為、この長細いアーマーを利用しアーマーの拡張を行いました 。

前面の股間パーツは余剰パーツのデルタガンダム用を使用。
デルタガンダム股間パーツ上端に百万式の股間上端(凹モールドが有る為)を追加し、その後ろ側を腹部との隙間を調整するためにプラ材で形状修正。

アーマー内部を覗きこまないと見えませんが脚部取り付け基部となる股間パーツ側面にもプロッタカットしたプラバンディテールを貼っています。

リアアーマー上部にHGUC百式からのビームサーベルマウントラッチを加工したものを取り付けています。
ビームサーベルのビーム噴出部は穴が空いていない為にドリルで凹みを入れています。。



■ 脚部
プロッタカットしたトラスフレームディテールをひざ裏・すねダンパー横の突起状アーマー裏・アンクルアーマー裏・足首ジョイント前に貼り付けています。

すねのショックアブソーバーダンパーシャフトとしてにステンレスピンに置き換えました。

下脚フレームの丸モールド部にナニワネジ製精密平ネジとHIQパーツ製のマグネットセッター丸型を使用。

足首パーツは肉抜き穴が目立ち過ぎるのでエポパテで埋め、その上からプロッタカットのトラスディテールを貼り付け。


 
■ メガバズーカーランチャー・武器類
メガバズーカーランチャーは伸縮機構が有りますが、スライドする為パーツどうしの擦れによる塗装はがれが避けられないと感じた為、伸びた状態での固定フォルムとしました。(砲身伸縮機構以外の可動は生かしています)
姿勢制御スラスターらしきモールドを開口し、ICピンを埋め込んでいます。
グリップカバー部のバーニア中央にはナニワネジ製の金色のハトメを入れています。
上部センサー部はクリアパーツが付属していなかったのでHアイズを使用。それらの上下各センサークリアパーツ裏にシルバーラピーテープを貼り付け、蛍光グリーンで塗装することによりブラックライトで発光させることができます。

他武器類は基本的にストレート組みです。ロングライフルセンサー部には透明プラバンとシルバーラピーテープを組み合わせ、これにも蛍光グリーンを塗装しており、ブラックライトにて発光します。

クレイバズーカー2丁はZII用のものを使用しています。

ビームサーベルも用意しましたが、マニピュレータに持つようには調整していません。


■ 台座
タミヤのディスプレイベース・スモール(148×108mm)を使用。
百式フライング展示用に他のHGUCキットに付属してあったパーツを加工して使用。「く」の字型だったので一旦切り離して直線的にし側面に肉抜きが有るのでプラバンで塞いでいます。
メガバズーカーランチャー固定用に5mmクリアアクリル棒を使用。
上記、フライング用パーツとアクリル棒はベースから取り外しが可能です。

台座天面には私がデザインした”百”文字をプロッタでカットした金色(ヘアラインタイプ)カッティングシートを貼っています。



■ 全体作業
基本的にプロポーションはストレートでスジボリは追加していませんすが、各整面エッジ出しを行い、逆エッジはBMCタガネで掘り込み形状をくっきりとさせています。

センサーや各所ディテールに蛍光塗料にて塗装を行っているのでブラックライトを照射することによりその部分が発光します 。
   


■ 塗装 & マーキング


 
   

    本体ゴールド: (G)サーフェイサーエヴォブラック → (F) KNIGHT GOLD 100%
   

    胸部・バックパック: (C)14 ネイビーブルー 10% + (C)5 ブルー 90%
   

    腹部・銃器: (C)UG15 ファントムグレー 100%
   

    関節: (G)メカサフLIGHT 100%
   
      ソール・動力パイプ: (C)79 シャインレッド 100%
   

    デュアルアイ他赤センサーディテール: (C)171 蛍光レッド 100%
   

    ビームサーベル刃: (C)172 蛍光イエロー
   

    墨入れ (エナメル): (T)XF-63 ジャーマングレー 、(T)スミ入れ塗料(グレイ・ブラック・ブラウン)
   

    トップコートゴールド部以外: (G)Ex-04 フラットクリアー
   

    (C)=クレオスMrカラー (G)=ガイアカラー (T)=タミヤカラー (F)=フィニッシャーズ
   


百式の特徴である金色は、フィニッシャーズ製のNIGHT GOLDを使用。これは限定カラーであり現在販売していない貴重な塗料でもある。
シルバー寄りの金で粒子も細かく非常に上質な色合いが私のイメージに合ったのでこの塗料をチョイスしました。

下地にガイアのサーフェイサーエヴォブラックを塗り、ショルダーアーマーの“百”文字部分をプロッタで作成したステンシルでマスキングして上からゴールドを塗ることで黒文字を残すという手順にした。金のきらめきにに対して文字部分がサフブラックによるマット感が気にいっています。
金部分の質感を損なわない為にトップコートはフィニッシャーズのオートクリアをデカール貼り付け部分のみ薄く吹き付けています。

今回、機体表面に過度なディテールやスジボリを施さなかった為、バインダーのみのっぺりした感じが否めないのでNIGHT GOLDにシルバー系を混ぜたもので塗り分けラインを追加してみました。




 
各センサー類には蛍光塗料を塗り、ブラックライトにより発光します。

各所のコーションにはHIQパーツNCデカール1/144用シルバー。バインダーのライン上にゴールド。
他ガンダムデカール。
エウーゴ・アーガマロゴ等はMGゼータガンダムVer2.0のドライデカールから。

ショルダーアーマーの“百”と腰フロントアーマーの“δ”は、新規にデザインをしてみました。
“百”と“δ”の文字の形をオーバーラップする感じで似せて作っています。